映像制作の「動画編集」ってもっと安くできないの!?
東京で動画制作を依頼するならビジネス映像が得意なポライズン東京!おすすめ動画 多数掲載中! > 動画関連コラム > 映像制作の「動画編集」ってもっと安くできないの!?
テレビ番組制作の外部編集体制では、コストはなかなか落とせない現実。
前回のブログ「プロによる映像制作をもっと身近にリーズナブルに安く!」では、映像制作(ここでは主にテレビ番組)における「編集費」のコストがかさむ、というエピソードに触れました。テレビ番組の現場・テレビ業界では、これは当たり前のことで、そう驚きはしません。きっと。
テレビ番組を制作する場合、仕上げの編集をするときは専門の編集プロダクションという外部施設で、編集作業をします。しかし、例えば中小企業様の社長や広報担当者と直接仕事をし、お見積りを提出する際に、この「編集費」の金額にビックリされたことがあります。これはテレビ業界では当たり前の、テレビ業界にならった見積りを出してしまったからですね。
当時の私は、中小企業の社長様や担当者様に、だいぶ怒られました。なぜだ!?…と。「そんな編集作業は社内で内製化してしまえ!」…と言われたこともありました。「ウチならば技術力を投資して全て内製化するぞ」…と。この編集費用という部分が一般的に見えにくく、かなりのコストを食い尽くすので、編集作業というものを説明せい!…と、お叱りをうけた事があります。
ですから、映像制作における「編集作業」というものを丁寧に説明しました。例えば、1時間のテレビ番組ならば、まずロケ撮影やスタジオ収録した映像素材を、番組の規定尺(規定の時間)におさめて編集します。テロップ(字幕スーパー)が全く入っていない「シロ」といわれる映像を作ります。これで1日くらいかかります。で2日目、「シロ」にテロップを入れます。近年のテレビ番組を見て頂けると分かる通り、最近のテレビ番組にはテロップが多すぎます。情報テロップを入れて、出演者の名前を入れて、視聴者に伝わりやすい、必要なテロップを入れていきます。で、ひと昔前ならばココまでで良かったのですが、最近ではコメントフォローやらサイドスーパーやらが入ります。コメントフォローというのは、出ている人が喋っている内容のテロップです。番組によってはほぼすべてのコメントを載せているものもありますね。これがとても時間がかかります。
やったー!終わった!と思っても、さらに、サイドスーパーです。テレビ番組を見ると画面の左上や右上に、いま何をやっているか等の情報が載った小さなテロップありますよね。あれです。あれを、何パターンも入れていきます。これも時間がかかります。1時間番組でもサイドスーパーの数や内容によっては、4時間程度かかるかもしれません。この2日目のテロップ入れ作業が、相当に時間を要すのです。
この便利なデジタル時代でも、編集作業をテープを使って編集(リニア編集と言います)する現場がまだまだ多いのが現実です。なので、テープをキュルキュルと動かしながらテロップを入れます(もちろんオンライン上でのノンリニア編集というのもあります)。ここで出来た映像を「完パケ」といいます。これをもとにその後、音響効果をつけ、ナレーションを入れ、完成形に近づけます。
というような、説明を色々な担当者にしました。それで納得して頂いた想い出も多々あります。
ポライズンでは制作・編集工程をほぼ内製化できます。
長々と何が言いたいかというと、ですね。その後、デジタル技術の急速な発展とスマホなどの爆発的普及によって、映像業界もめまぐるしく変わりました。で、高品質なテレビコマーシャルでない限り、ポライズンでは上記のような外部での編集作業はすっとばせます。目の前にあるパソコンの特殊な編集・CG専用ソフトでほぼ全て行なえます。要するに中小企業の社長にお叱りを受けた反省点を踏まえ、内製化しております(もちろん出来ない特殊なものは外注になります)。企画から、撮影、映像編集、映像加工などなど、内製化できることを課題としました。元々テレビ屋だったのでそのあたりの技術力がありませんでしたが、そこは時間と費用をかけて課題を解決しました。
ということで上記のエピソードのように、まだ私がテレビ制作会社に勤務していた当時の話。昔ながらのテレビ番組の作り方から抜けられないテレビ制作会社にいては、テレビ制作の慣習に則っていては、中小企業様のためにリーズナブルで身近な映像制作をお手伝いできない。そのような部分が見えてきました。このデジタル時代、テクノロジーの発達が凄まじいので、外部の編集所に依存しない編集作業体系の確立。このあたりの技術の習得が、ひとつの要因になると。ここの課題を解決しない限り、ニッポンの中小企業様たちのミカタにはなれなかったのです。
おかげ様で、今では幅広い中小企業様や代理店様のお手伝いをさせて頂いております。今後とも宜しくお願い致します。つづく。